ひこーき記念日　　２００１．８

我が家のカレンダーの１１月１８日にはひときわ大きなしるしがしてある。
それは、ひこーき記念日。
去年（２０００年）の１１月１８日、バルンくんが初めて私たちに言葉を発した。
ひらがなつみきの「ひ」の裏にひこーきの絵が描いてあった。
それを持ってきて、「ひこーき」と言った。
驚いたけど、疑り深い母は確かめてみた。
絵本の表紙のひこーきを指して「これなあに？」
「ひこーき」

”うっそー！ホントにひこーきって言ったのー！？信じられなーい！うれしー！！！”
と飛び上がって喜び、バルンくんをギュ〜と抱きしめておいおい泣きたいのを
ぐっとこらえた。
バルンくんは「いつもと違う」がいちばん苦手。
大騒ぎしてうれし泣きなんてしたら、パニクっちゃう。
家中を走り回りたい気持ちを抑えて、母はにっこり笑って言った。
「そう、ひこーきだね。」
翌日、公園で空を飛ぶ本物の飛行機を見て、また「ひこーき」と言った。
”本物だ。この子はちゃんと解って言っている。”
うれしかった。本当にうれしかった。
で、私のハンドルネームは「ひこーきママ」になった。（なんてｅａｓｙ！）

あれから９か月たった。
最近のバルンくんは「おとうさん」「おかあさん」も言ってくれる。
三年前の誕生日に「バルンにおめでとうと言って欲しい。」と言ったパパの願いは、
今年の誕生日に叶うかもしれない。